OyasumiSumika

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八名木(Yatunagi)

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闇属性キラキラ区 終末セカイ在住

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特に悲劇とブラックユーモアが大好物。

空腹になると人々に面白い話を聞いて回るが、

それでも足りないと自ら悲劇をお膳立てする。

何処かにあるドアの中に住む男は、

古今東西の奇譚を集めて食べる。

ハトとして豆を拾うこともあれば、

迷子のパンを啄ばむ小鳥になり、

ツバメの姿で怪我をしては、

継母に石臼を落とすこともある、苦労人である。

ハシバミの木に住み、

ヒロインになりたい女の子たちの物語を演出する男。

朝霧の中に、思い出の中の一場面を見ることがある。

それは朝霜の蝶が降りてきた後に出来た軌跡であるが、

近づくと壊れてしまい、

もうその思い出を思い出せなくなる。

死が迫るとどこからともなく現れ、

他者の余命を告げていく死告蝶。

彼を探そうとした者が幾度となくいたが、

彼は生き物ではなく現象である。

彼に近付くと、その時に心に占めている感情が、

さざなみのように繰り返し押し寄せる。

幸福感であれば良いのだが、

あいにく彼が現れるのは暗闇なのである。

ある男が一生のうち、

美しい言葉のみしか口にせずに死んで、

ことのはの蝶が生まれた。

彼の唄を聞くと、

他者の声が川のせせらぎに聞こえるようになる。

彼は名前を持っておらず、他者に名前を尋ねては、

その名前を奪っていく。

名前を奪われた者は

自分がどこの誰だか分からなくなってしまう。

雪の中で迷った者は、更に雪深くへいざなわれ、

日差しの中で迷った者は、

蜃気楼の奥へといざなわれる。

眠りに沈む瞬間、暗闇の上に彼が現れる。

誰も覚えてはいないが、

もしも覚えていると次に眠ったとき、

もっと深く引きずり込まれて帰れなくなる。

彼に幸せを望めば、

一番大切なものを失う代わりに、

幸福を与える。

けれども「失うもの」は多数にとっての

大切なものでもあり、

やがて一人の幸福のために

悲しみが連鎖して広がっていく。

生き物の猜疑心から生まれる彼は、

頭の中で疑念を囁き続け、宿主の心を蝕んでいく。

彼の存在を疑うほど、その囁きは強くなっていく。

あるお姫様が、幸せの鳥を欲しいと命じて、

家来にたくさんの鳥を捕まえてこさせた。

その中で見たことのない美しい鳥が一匹いて、

飼うことにしたのだが、それから数日すると、

お姫様は病に伏して亡くなってしまった。

葬儀には大勢の人々が参列し、

お姫様は愛され幸せだったろうと、

皆が口々に言った。

月の出ない晩に奇譚蒐集家の部屋を訪ねると、

少しばかし小話をしてくれる。

たわいもない話なのだが、

お返しの話を用意していないと、不味い紅茶を淹れられる。

ある星占術師が作った観測室。

……が、創設者は暗殺術師としての顔があり、

何か目的があって作ったとかないとか。

星占術師として災害や戦争を予知する一方、

暗殺も請け負う魔術師の男。

予知した未来に呪いをかけることで、

逃れられない予定調和の死をもたらす。

墓所を出た右回りと左回りで一周回れない道で、

片方は用事が済んだので下へ行くと言い、

もう片方は上へ行くと言った。

規則に決められた時計の部屋は、

ルールに則ったこと以外をすると、

仕切り直しになって出られないが、

決まり事さえ守れば時間の許す限り何も起きはしない。

蟲飼いの男は自分の時計部屋を作りたいので

ガラクタを集めているが、

気が付くと他の人形達に持っていかれて

中々完成しない。

誰かに見てもらいたいけど、

壊されやしないかとも心配になる。

 

人形達から牢番と揶揄されている男は昔、

塔の主の機嫌を損ねた呪いにより日の元に出られなくなり、

ずっと牢の中で長い時間を過ごしている。

銀髪の旅人が上階に進めず困っていると、

銀金物が大好きな人形夫人がやって来て、

丁寧に道を教えてくれた。

しばらく後ろを付いて来たが、

礼を言うと残念そうに消えた。

花時計の真下には蔦が無造作に絡まっており、

主が放っておいた間に少しずつ伸びて道になったが、

当然ながらどこに繋がっているかは運次第。

針が0時のときに音を奏でる時計も動かず、

いつも歌っていた子天使たちも、

長く休憩し過ぎて歌詞も忘れてしまった。

真珠色の時計に付いていた魚飾りは、

部屋の中をずっとぐるぐるしていたせいで、

きらびやかだった装飾もどんどん剥がれて

ついに骨だけになってしまった。

 

塔の上階に近づく程、幻想が濃くなり、

この箱庭を作った誰かが、

絵本のように眺めているような気がする。

主は時計塔の周りに暗闇が来ないよう、壁を作ったが、

暗闇は人の姿に化けて塔に入ってきた。

主への長きに渡る怨嗟が寄り集まって出来たそれは、

塔を侵食し始めた。

 

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エントランスに飾られるはずだった

女神像の機械人形は、

美しくなるために他の機械から部品を横取りしたために、

廃棄路に棄てられてしまった。

それでも懲りずに部品を見つければ、

壊して集め続けている。

塔の中を随分と歩いたが、

昇降機械まで止まっているせいで

上の階に上がる道がない。

代わりの階段も見つからないのは、無いのか、

それとも見えてないのか。

どこかおかしいことに、

気付いていないのかもしれない

塔の中では前に進んでいたら

後ろに出てしまうこともあるが、

その水時計の水が零れると、

上から雨が降ってきた。

作り途中で放棄された時計の裏側は、

表と違って道は一つしかない。

迷うことはないがそれ以外の抜け道もない。

作り物の光に照らされても、

日時計の影は一向に動かない。

螺子巻き時計は出来た日から今に至るまでを記録していて、

螺子を回すと過去の幻影を見せてくれる。

手入れのされていない花庭は、

誰にも見られることなく錆びて朽ちかけていた。

長年ぶりに来た客も、

残念ながら興味ないどころか散らせてしまうのだから、

いたしかたない。

時計塔の中は不可思議で、

真っ直ぐ進んでいるはずなのに、

振り子のように行ったり来たり、

同じ所をぐるぐる戻ってきてしまう。

お茶会の仕方が分からないがお茶会をしようと、

男は言う。

花の香りを振り払い、旅人は銃弾で断った

その砂時計は砂が詰まって長らく落ちなかったが、

旅人によってやっと砂が流れ落ちた。

ただし戻ることもないけれど。

塔の深部には墓所があった。

旅人には誰の墓かも知らなかったが、

塔の主の墓なのだともう一人は言った。

茨で閉ざされた道の奥には墓所があり、

そこには時間も埋葬されているという。

塔の主に作られた人形たちは、

その部屋を隠れ家にして遊んでいた。

しかし旅人がやって来て端から壊してしまい、

みんな一斉に逃げ出した。

時計塔に黒魔法使いの男がやって来て長らく経ち、

城は完成した。

せっかく凝って造ったのだからお客人は大歓迎なのだが、

部屋を増やし過ぎたせいで

繋ぎ目がおざなりなので自己責任である。

この塔に住み着いた最初の旅人が、

ここに記憶を閉じ込めて火を付けた。

そして燃え尽きることはなく、断片だけが残っている。

3時で止まった時計塔の最上階の奥には、

記録回廊がある。

塔の中央には小さな懐中時計があったが、

時計は止まっていた。

いつからあったのか分からないが、

文字盤には53年前の日付があった。

壊すか直すかといったら、壊す一択だった。

仕留め損なったガラクタ虫が逃げて行くのを追いかけて、

花畑に迷い込んでしまった。

花の香りで目眩がすると、

入口がどこだかわからなくなっていく。

夢が混ざりながらも花時計まで来たところ、

虫の飼い主と思しき人影がいた。

旅人が入口の扉を開くと、

鐘の音が時計塔の中を鳴り渡る。

一つの歯車がガタンと動くと隣々に伝わって、

やがて上から不協和音が降ってきた。

ある旅人は夕日を見てると頭痛を起こすので、

時計を直すか壊すかするべく

時計塔にやって来たのだが。

機械人形たちの住む時計塔は、

53年前から3時で止まってしまった。

それからというもの、

時計塔の周りはずっと夕暮れ手前で止まっている。

二人だけの箱庭で

2017年04月30日

108p/A5/1000円/本文クリーム色紙

新作+再録の総集本

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銀河の底の星屑拾い

(収録メイン作品)

お星様たちが落ちてきた永遠の夜の廃墟。

「星屑を千個集めたら、きっと願いを叶えてくれる」

流れ星の青年と、不眠症の彼女の星屑拾い。

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他短編5作収録

『桜の亡霊』『どうぞ満たして』『魔女と暴君』

『祝福された雪の日に』『眠り姫が起きるまで』

soldout

黄昏どまり

2016年07月/32p/B5/500円/現代

澄んだ空気を肌に感じて、

まっすぐ空へと駆け落ちる。

帰ろう、いるべき場所へ。

夕暮れと飛び降り自殺の青春ポエム。

soldout

天空塔の王と鳥

2016年04月/32p/B5/500円/ファンタジー

神に届く城を造った罰で不死になった王。

あるとき翼を持つ少女が落ちてきて、

やがて少女は大人になり空へと還る。

 

soldout

冬眠都市-Freeze king-

2016年02月/52p/B5/700円/SF

毒の雪が降り、人々が冬眠した街。

けれど決して春は来ない。

まるで氷の王の御伽話。

去年発行のペーパー漫画の続き

soldout

船上スラム(漫画)

2014年8月発行同人誌

部分切り取りweb再録

冬眠都市-序章-(漫画)

「冬眠都市-FK-」の前半

2015年/加筆修正前のもの

蛇の目(小説)

2016年10月電子書籍

web再録

銀河底園(イラスト)

「銀河の底の星屑拾い」
2017年5~8月イラストログ

桜の下(漫画)

2013年公開
2017年描き直し・総集本収録

祝福された雪の日に(漫画)

2017年総集本収録

針と蛾~蝶の夢~

2015年8月16日/192P/B5/2200円/
始まりから最期までの物語
soldout

針と蛾

~座敷牢の標本師~

2014年05月05日

60P/A5/800円/

soldout
(web再録中)

針と蛾の匣

2014年春

脱出ホラーゲーム
プレイ時間20分程度

冬眠都市

2015年05月05日/A5/500円

クリアファイル+漫画ペーパー

致死毒性の雪が降りしきり、

人々は人工冬眠することになりました。

sold out

アポカリプスの特攻少女

2014年11月23日

62P/B5/800円/セカイ系SF

空の彼方にある世界維持装置に特攻して

世界を滅ぼす少女パイロット隊。

sold out

船上スラムと人魚王子

2014年08月31日

68P/A5/900円/SFサブカルセカイ系

沈没する船の街で、

俺たちは最期の24時間を過ごした。

sold out

あるとき自分の枝に醜いケムシが付いているのを

見かけて眺めていたが、

秋になると蛹になっており、

やがて冬が終わると蝶に羽化した。

荒地の大樹は、千年経って妖になり、

時折姿を化けるようになった。

水辺の廃屋では、

蒸し暑い夏になると水妖たちの夜行があるという。

夜の森に住む根枝の樹は、己を王と称している。

草花を下僕に変えているがどうにも頭が悪いので、

もっといい生き物が欲しいのである。

深森の木漏れ樹はたわやかな性格で、

風の歌を聴きながら

森の生き物を眺めているのが好きだった。

森洞にある泉で名前を呼ぶと、

例え死者であろうとも会うことが出来る。

けれどもそれは泉の樹が化けた姿で、

気が付いたときには水の底に引き摺り込まれている。

ただ日の光が薄くなる冬には、

空腹でついものを食べてしまうのである。

 

仙谷の頂から見える巨大樹の妖はいつも眠っているが、

数年に一度、水が足りなくなると目を覚まして嵐を呼ぶ。

女はそやつの腕を燃やした。

すると村人が数人が鎌やらを持って来たので、

右端から順番に燃やした。

そうすると村人みんなが出て来たので、

しょうがないので全部燃やした。

あるとき旅の女が立ち寄った村は、

度々荒らされているそうであった。

女は気乗りはしなかったが、

宿代として賊徒の里を燃やしてやった。女は魔女であった。

すると村人の一人が女に石を投げた。

瓦礫の下の骨は村人の数より多かった気がするが、

興味が無かった女はすぐに去って行った。

「じゃあ、流れ星がやってきた話をしようか。」

「うん。」

「あるとき宇宙を散歩していたお星さまが

地球に遊びに行きました。」

「うんうん。」

「けれども来る途中で燃え尽きてしまいました。」

「ん?」

「おしまい」

「おしまい?」

 

「本当かどうかなんて関係ないんだよ。

 銀河の川原で鷺捕りした話でも、

ガス灯を点けて来た話でも、

 君が面白いと思うのならば、そういうことだよ。」

「上映会はいつも僕が話しているのだから、

たまには君が話したらどうかな?」

「私は全く宇宙のことなんて

詳しくないんでね」

森奥の屋敷に住む絵画収集家の魔女♂。

対象を見つめながら描くことで

キャンバスの中に閉じ込めることができる。

そうして集めた絵画たちを部屋に飾って

眺めるのがお気に入り。

 

けれども一作描くごとに体調が悪くなり

しばらく寝込む。

「空の星も地の星も、どれも同じくみな星屑。」

~魔鉱石栽培キット~

人工魔鉱石を栽培する卓上インテリア。

魔法使いの部屋をおしゃれに彩ります。